研究所


institute

研究テーマ

脳神経病理学研究部 DEPARTMENT OF NEUROPATHOLOGY

神経病理学的診断と技術支援の必要から、当センター以外の医療機関で採取された検体を、当センター臨床病理部/脳神経病理学研究部ならびに関連試験研究機関で精査することがあります。得られた結果については個人が特定できない状態で医学教育と研究に利用する場合がありますが、必要に応じて当センター倫理委員会の審査を受けるなど、当センター内で取得された試料・情報と同様の適切な倫理的配慮を講じます。

ヒト神経疾患剖検例を対象とする臨床病理学的研究と病理学的病態解明

脳血管障害、脳腫瘍、認知症、神経変性疾患、てんかん、プリオン病などの院内外の剖検例について、生前の臨床症状や各種画像所見と神経病理所見とを照らし合わせることにより臨床病態を理解し、さらに病理学的病態解明を目指した研究を行っています。医学の発展に寄与しうる検討結果は学会や論文で公表します。

生検例を用いた臨床病理学的研究と神経生物学的研究

脳血管障害、脳腫瘍、認知症、神経変性疾患、てんかんなどの神経疾患では病理診断や治療のために生検や切除術が行われることがあります。病理診断が確定した後に、これらの検体を対象としてさらに病理学的病態解明を目指した研究を行っています。医学の発展に寄与しうる検討結果は学会や論文で公表します。具体的な研究テーマは以下の通りです。

  1. ヒト脳動脈瘤の破裂機序解明のための病理組織学的解析
  2. ヒト動脈病変における中膜変性の病理学的機序
  3. てんかん発作焦点の神経病理学的研究
  4. 血管奇形にともなう大脳皮質形成異常の病理学的特徴と意義の解明
  5. Dual pathologyにおける海馬硬化症の神経病理学的特徴の解明
  6. てんかん原性脳病変の組織分類体系と病理診断基準の策定に向けた病理学的検討
  7. 異臭症の病態解明:切除嗅粘膜上皮の病理学的検討

動物実験による神経科学的研究

  1. ラット虚血・再灌流モデルの脳虚血病変分類に関する臨床病理学的検討
  2. ラット虚血・再灌流モデルにおける神経新生に関する病理学的解析
  3. ラット虚血・再灌流モデルにおける一過性過灌流の病理学的解析
  4. ラット虚血・再灌流モデルにおける脳内アミロイド前駆体蛋白蓄積に関する実験的研究

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