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腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニアとは

椎間板とは腰椎の椎体の間にあるクッションの役目をする板のことです。この椎間板が変性して後ろにとびだしてくると、脊髄神経を圧迫して様々な症状(腰痛、足のしびれ、麻痺など)が出現します。この状態を腰椎椎間板ヘルニアまたは腰椎ヘルニアと呼んでいます。症状は腰痛、足のしびれ(片足のことが多い)、筋力低下などです。また、ヘルニアによる神経の圧迫が強くなって、急激に症状が悪くなることがあります。これを急性馬尾症候群といい、痛みの増悪、足の麻痺と感覚障害の進行、排尿・排便障害を呈します。

イラスト:椎間板ヘルニアのイメージ

腰椎椎間板ヘルニアの検査

腰椎椎間板ヘルニアの診断には、神経所見と画像検査(レントゲン検査、MRI検査)を合わせて診断します。

必要に応じて、CT検査、脊髄造影検査などを追加します。

写真;椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニアの治療

保存的治療

軽いしびれなど症状が軽い場合は、安静、薬剤の投与、神経や硬膜外の痛み止めの注射(ブロック)、コルセット装着、牽引等により治療します。

手術による治療

2から3カ月の保存的療法による効果が思わしくない場合や、麻痺が進行している場合、歩行障害が明らかな場合などは手術をして、神経の圧迫を取り除き症状の軽快や進行予防をはかる必要があります。 また、前述の急性馬尾症候群の時は緊急手術による脊髄神経の減圧が必要です。手術は一般的には椎間板摘出術が行われます。

当院での手術治療

当院では、腰椎椎間板ヘルニアに対して、18ミリメートルの筒型開創器を用いた低侵襲手術を行っております。

低侵襲手術の利点

  • 傷が小さいです(2センチメートル程度)
  • 術後の痛みが少なく、回復も早いです。
  • 背骨についている筋肉をはがすことが最小限ですので、脊柱の不安定性が将来起こる可能性が少ないです。
  • 入院期間が短く(術後3日から1週間程度)、日常生活や仕事への復帰が早いです。
低侵襲手術の写真1
18ミリメートル筒型開創器
低侵襲手術の写真2
手術中の写真
低侵襲手術のイラスト

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