【地方独立行政法人 秋田県立病院機構】秋田県立循環器・脳脊髄センター

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研究所について

研究所について (Research Institute)

研究所について (Research Institute)

秋田県立脳血管研究センターは1968年に研究部門を併せ持つ病院という、当時では類を見ない形で創設された機関です。研究としてはこれまでの半世紀の間にPositron Emission Tomographyを代表とする脳循環代謝に係る研究や、新しい手術方法の開発、脳卒中発症にかかわる疫学研究などの役割を果たしてまいりました。

ただ組織は時間経過とともに適切な変化をしないと、徐々にうまく機能しなくなってきます。当時脳研センターの研究部門もそのような状況に直面し、2002年当時は研究部門の見直しが行われ、「研究に関する基本的考え方」を策定し、その中で研究の目指すべき目標を示す「研究の柱」を作りました。「脳卒中を防ぐ、脳卒中から脳を守る、脳卒中からの回復」がその柱に当たります。その後はこれらの柱に沿って、しかも複数の研究部にまたがるプロジェクト研究課題を秋田県立循環器・脳脊髄センター内で公募し、審査によって採択された課題に対して予算措置を行いました。2009年には独立行政法人へ組織変更され、研究部門も新しい形が必要になってきました。2012年度からは協同的課題研究という新たな枠組みを導入し、県内・国内の多施設での共同研究を開始し現在も継続中です。2013年からもう一度脳研の研究に輝きを取り戻したいという願いで、研究部門を臨床研究分野と応用研究分野に分け、特命研究部を目玉に更なる研究部門の改革に取り組みました。さらにプロジェクト研究はその仕組みの形骸化もあり、スタイルや審査・評価方法を変えて、公募研究という名称で研究を推進しています。もちろん毎年科研費にも応募し、これまで多くの研究課題が採択されてまいりました。

そのような中、2015年以降の循環器分野拡充後は循環器部門の研究は、研究のテーマを脳卒中だけにテーマをしぼれるものではなくなってきました。そして2019年3月には、循環器部門をさらに強化した形で、今回の脳心血管病診療棟(西棟)の運用開始や組織再編を迎えることになりました。

新しい名称である秋田県立循環器・脳脊髄センターからは、今まで名称の一部として背負っていた「研究」の文字がなくなりました。しかし研究の分野が縮小されるわけではありません。組織の上ではむしろ強化され研究所として独立した形になりました。

研究所は、これまでの脳卒中を中心とした研究を継承する「脳血管研究センター」、心臓を中心とした循環器疾患の研究を行う「心血管研究センター」、医工学連携で医療機器の開発や脊髄脊椎疾患の研究を行う「医工学研究センター」、さらにこれら各センターでの研究を補助推進する「研究推進センター」の4つのセンターで構成されます。

研究は、臨床的な診断および治療の研究、社会医学的な疫学の研究および動物実験も含めた基礎研究に大きく分けることができますが、そのなかでも当センターで行われる研究は、センターの理念などから抜粋しますと

1.脳と心臓、血管、脊髄脊椎の分野である

2.臨床に根ざしている

3.特徴ある独創的なものである

という性格をもつものになります。

昨今、研究に対する厳しい目が寄せられる中で、当研究所では法令・規範を遵守しながら効率良く研究を進めてまいります。研究成果はこれまでも毎年県民に向けて研究だよりという形で、さきがけに掲載しておりますが、今後ともきちんと目標と成果を管理しながら、開かれた研究所として、「脳と心臓の血管病を撲滅する・県民の生活の質を向上させる」役割を果たしていきたいと思います。

 

平成31年4月 石川達哉(病院長・研究所長)

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