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最新研究94「がんにもPET応用」を掲載しました

<脳研の最新研究から>(94)

2010.1.18. 「秋田魁新報」に掲載

がんにもPET応用

 今日は、最近よく耳にするようになった「PET」というものについて触れてみたいと思います。

 脳研センターでは1980年代からこの先進的装置を導入しさまざまな検査に応用してきました。PET検査を簡単に説明すると、微量の放射性薬剤を血管内に注射、これが体内に広がったところを画像でとらえる検査です。注射する放射性薬剤によって体内分布が異なり、検査の目的によって放射性薬剤を使い分けます。

 脳血管研究センターというと頭の検査だけと思われがちですが、がん検診も行っています。また、検診だけでなく、すでにがんを発症している方の病気の進行度や再発の有無を調べることもしています。がんの発見を目的にするときはFDGという、ブドウ糖を多く消費する場所に取り込まれる物質を用います。がん細胞は正常な組織に比べ糖代謝が大変活発なため、FDGが強く集積します。

 最近、このFDG-PET検査の特徴が発揮された症例を例に挙げると、心臓にペースメーカーが入っているためにMRI検査ができなかった患者さんが首の痛みをPETで検査したところ頸椎(けいつい)への転移病巣であるとわかった例、膵臓(すいぞう)がんの疑いで検査をしたところ同時に肺がんが見つかった例や、がん手術後の癒着(ゆちゃく)によって病巣と正常部との区別ができない患者さんのがん再発が判明した例などが挙げられます。

 脳研センターでは、これまでに行った2千件以上のFDG-PET検査の症例を基に診断精度の向上に努めているところです。FDG-PET検査を希望の方は脳研ホームページをごらんください。

 (放射線医学研究部・木下富美子) 


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